もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

パラダイス ナウ

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パラダイス ナウ

2005年公開
制作:フランス・ドイツ・オランダ・パレスチナ
監督:ハニ・アブ・アサド


自爆テロものっていうのはいつも後味の悪さを感じます。
それはきっと現実の割り切れなさを表現しているからでしょう。

この映画はパレスチナイスラエルに占領された自治区のナブルスが舞台の青春映画です。パレスチナの現状がわかります。
パレスチナ人の監督だからこそ作れる映画でした。

主人公はヒゲをそると極上のハンサムなのに、自爆テロに身を投じようとします。
ああ、もったいない。

なんでこんな美男子が自爆テロに身を投じなければならないのか、なぜパレスチナでは自殺は罪ではないのか、などいろいろ考えされます。

DVDの特典映像で来日した監督のインタビューが載ってました。
監督は芸術家として、ぎゃーぎゃーわめくよりずっと効果的な手法で現状を訴えていると言っていました。
また、自爆テロを起こした人々の遺族らがこの映画がアカデミー賞にノミネートされたことに抗議したそうです。
それって、違うなって思います。

映画は力を持っています。その力を信じて監督は映画を撮っているようです。

特になんの前知識もいらない映画なので(それって大事な事だと思いますし、それが映画の魅力だと思います。)なーんであの辺もめてんだろ、って思った方にオススメの映画です。