もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

映画レビュー

映画『小さな池 1950年・ノグンリ虐殺事件』

映画『小さな池 1950年・ノグンリ虐殺事件』 この大虐殺知りませんでした。住民数百人の避難民が米軍の無差別射撃で虐殺された。国境を越えようとする者は射殺せよと命令が下り、爆撃や銃撃で避難民が虐殺された。その後も「彼らは民間人です」と言うが、命…

映画『カプリコン・1』

『カプリコン・1』 めちゃくちゃ面白い。えっ?えっ?の連続。壮大なコントのような映画。 ニュースで自分たちが死んだことが報道され、え、このままだと俺たち死ななきゃならなくなるぞ、逃げろ~、と。それにしても宇宙飛行士というものはどんな時も冷静沈…

映画『ランボー』

『ランボー』 ベトナム帰還兵もの。せつない。国のために戦ったのに帰国するとPTSDやら枯葉剤やらに悩まされお役ごめん。ランボーの仲間はほとんど死んでいるという。英雄だろうが兵士は所詮消耗品。警察の理不尽さ、兵士のPTSDなど今日的なテーマだと思いま…

映画『ブラジルから来た少年』

『ブラジルから来た少年』 原題は少年が複数形なのが肝。ナチ残党物は大好物。たまに不思議なシーンがあって地味に怖い。ちらちらと足を見せる未亡人、電話口で邪魔するパペットのけたたましい笑い声。94人というのも足して13だからかな。

映画『未来を生きる君たちへ』

『未来を生きる君たちへ』 デンマークの意外な暗部。スェーデンから来た子をいじめたり、いじめられてる子を転校させようとしたり。 エリアスの父は難民キャンプで外科医で子供達に諭したり立派な父親なんだけど、浮気して別居中。 また転校生クリスチャンが…

映画『ブルーサンダー』

子供の頃から大好きだった映画『ブルーサンダー』先日テレビでまた観ました。こんなに深みのある映画だったんだ。2年後に東京オリンピックを控えた今だからこそみるべき映画です。 この映画はロス五輪に向けてテロ対策として警備、監視強化として兵器のヘリ…

映画『追想』

『追想』 1975年 ロベール・アンリコ監督 追想しながらナチに古い銃でたった一人で壮絶な復讐をする医者の男。城って迷路みたいになってるのね。勝手知ったる城でナチを翻弄しながらひたすら殺し続ける。普段冷静で美貌の妻との結婚生活にも僕自信ない・・な…

映画『太陽がいっぱい』

『太陽がいっぱい』 先日、20年ぶりくらいにNHKでやっていたので鑑賞。 アラン・ドロン、早くドロンすればいいのに。金持ちフィリップがアラン・ドロン扮するトムに屈折した感情を抱いているのかと思いきや、淀長先生によるとトムの方がフィリップを好きだっ…

映画『三度目の殺人』

『三度目の殺人』 藪の中。斉藤由貴ママが不気味。福山雅治が真実に迫ろうとすると役所広司と福山雅治の顔がガラス越しに重なりそうになるがやっぱり重ならない。司法では真実が重要視されずに裁かれる現実を観客にもやもや感を与える事によってあぶりだして…

映画『26世紀青年』

『26世紀青年』 こういう強烈なブラックなSF最高!家族で楽しめます。本当に日本もトイレのないマンションの大量のゴミとかどうするんだろう。どうもできないよね。また日本も何も考えてない人ほど子供を作る事にためらいがないのも現状だ。

映画『ロボコップ』

映画『ロボコップ』 小学生の頃、テレビで観たっきりとなっていた作品でした。 オープニングから腹がねじれるくらい笑いました。 ブラックジョーク満載、テンポ早い、テンションずっと高い。観終わるまであっという間。 しかも監督バーホーベンでしたか!! …

映画『ソイレント・グリーン』

映画『ソイレント・グリーン』1973年 NHK BSプレミアムにて。 今まで知らなかった、こんなすごい映画。なかなかやらないよね、テレビで『ゼイリブ』然り。 原作の原題『make room!make room!』=『片付けろ!片付けろ!』 これがすべてを物語っている。 い…

映画『グロリアの憂鬱』

映画『グロリアの憂鬱』1984年 監督:ペドロ・アルモドバル スペインってこうなの? 剣道道場のシャワールームでセクシーな男が手招き! うひょー。 また、スペインでも横柄な夫はでーんとテーブルに座り妻がワイン注いだり食事運ばせたりするんだと驚く。 …

映画『コンタクト』

『コンタクト』権力争い、パワハラを受けるのはジョディ・フォスターがおそらくエキセントリックな天才女性だからだろう。しかも無神論者という要素も加わる。全て手柄は横取りされるが、その報いは大きかった。 そして出た、ジョディが宇宙に行くのを止めた…

映画『チャッピー』

『チャッピー』 途中からチャッピーが可哀想で可哀想で見ていられなかった。捨て犬とか、親からこんな扱い受けてる子供とか、子供兵士とかに思いを馳せ辛くなってしまった。フランケンシュタインもの。 かつ、思考、人格のプログラム化、おそらく魂の根源的…

映画『フーリガン』

W杯期間にサッカー映画 『フーリガン』 イライジャ・ウッド主演。フーリガンの生態がわかります。YahooのGYAO!で今なら無料で観られます。 アメリカ人から見たイギリスのフーリガン。今まで喧嘩をした事がないインテリアメリカ人から見てもやっぱり怖そう。 …

映画『ダークナイト』

悪より悪のジョーカー。 金のために悪を働く悪人は上等ではないと。 マネーロンダリングの不正で巨額な紙幣を燃やしちゃう。 金の亡者を倒してくれたと言っても過言ではないような。 マイケル・ケインの山賊の話と同じ。 「金が目的ではなく、世界が燃えるの…

映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』

『タクシー運転手 約束は海を越えて』 前半、笑いっぱなしで、見てよこの太陽のような満面の笑みのポスター。これがあとに効いてくるんだ・・・。 後半、単語でしか知らなかった光州事件が劇場で露わになる。劇場で観たから銃弾と人が撃たれる殺戮のシーンの…

映画『孤狼の血』

『孤狼の血』 濃い。オープニングから鳥肌。ギラギラしててずーっと映画のテンションが高いままで大興奮だった。しょーもない下ネタに爆笑してしまったり笑えるシーンもあり大満足。俳優松坂桃李も良かったし、中村倫也は目が凄かった。ぜひ映画館で。

映画『アシュラ』

『アシュラ』 再開発利権に群がる修羅の街、アンナム市。棒切れ(人名)からの班長事故死までの執拗な長さに底力を感じる。ヤクザ市長の自分の体より結果主義のぶっとんだ性格に笑いと戦慄。弟分がどんどんかっこよく汚れになっていく様に恋。大興奮。

映画『ブーメランファミリー』

『ブーメランファミリー』 最もおもしろい映画の1本! そこかしこの笑いが散りばめられている。 いい年してジャイアンのような兄。稲中読んでた!この兄弟にもまれれば妹も強くなるしその娘も気が強い。妹は兄の腹を上から蹴り落とす。 いい年した兄と弟は中…

映画『グエムル -漢江の怪物- 』

【ネタバレあります】 映画『グエムル -漢江の怪物- 』 これは怪物パニック映画に留まらない傑作でした。さすが『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督。展開もスピーディ。 警察、軍が全く動いてくれないので、冴えないダメ一家が結束して姪っ子兼娘、ヒョンソを…

映画『Tatsumi』

映画『Tatsumi』 ずっと観たかった辰巳ヨシヒコの映画をHuluで。正直紙芝居のような冒頭を観て、あー、終始この調子ではきついなあというテンポだったのですが、彼の代表作を中心とした本編からは、漫画、劇画が動く素朴なアニメーションの域を超えていき違…

映画『サニー 永遠の仲間たち』

映画レビュー『サニー 永遠の仲間たち』 日々の生活に追われる毎日だけど、いくつになっても自分らしく生きられる! と思える宝石のような作品でした。 良妻賢母のような若く美しく裕福なヒロインも高校時代は個性的。(あれがこんなになるんだ)貝とののし…

映画『万引き家族』

日曜、朝一番で観てきました。次の回も地方都市の映画館にはたくさんのお客さんが入っていました。 食べるシーンがとても多い。食事はみんなで食べる。しゃべっている俳優が画面の外にいる事もあり、わちゃわちゃしたリアルな生活感が伝わる。台詞もリアル。…

映画『アメリカン・ティーン』

映画『アメリカン・ティーン』2008年 本当なんだ、アメリカ学園ものの世界!! むずがゆく恥ずかしくなるのは自分の高校生活を顧みざるを得ないからか。 日米、どっちが地獄? 青春とはそういうもの? 日本の学校の方が支配が強く闇が深いか。 自分の中高校…

映画『眺めのいい部屋』

映画『眺めのいい部屋』 ジェームズ・アイボリー:監督 階級ラブコメ!こんなにおもしろいとは! あいつの事、別に好きじゃないしっ姫。 ジュリアン・サンズとルパート・グレウブスがおちゃめ。 お姉ちゃん大好きルパート・グレイブス扮する美男子弟もかわい…

映画『われらが背きし者』

映画『われらが背きし者』 妻に拒否されるシーンから始まる本作。この時点でつかみはばっちり。 本当にひょんな事からロシアンマフィアと関わりを持つしがない詩の教授。 ロンドンの教授も花形美貌の弁護士の妻からしたらしがない存在だ。 正義感だけは強い…

映画『プレデター2』

プレデターを完全な他者として描かれた1と違って、2はテーマが盛りだくさん。 麻薬組織間の抗争を俯瞰するプレデター。愚かな人間どもめ、とか思ってるのかなあ。 プレデターにはプレデターなりの狩りのルールがあり子供、女性は襲わない。食肉工場でプレデ…

映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』

映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』 アメリカ社会でのアーミッシュの立場がよくわかる映画。 追われるイングリッシュ(英国人ではなく英語話者)の刑事がアーミッシュの中での生活を通して互いに触れ合う。 子供の目線や登場人物の描き方も非常に素晴らしい…