もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

普通の人

『普通の人』 『平成版 普通の人』 安西水丸 朝日新聞社 普段考えていることや行いが描かれていたりします。 自分の思考、行動は予測範囲内の刷り込みばかりだなあと認識させられ、自虐的に笑ったり、安心したり。 他者とシンクロできるようなできないような…

水木しげる伝

水木しげる伝 下 完全版 戦後編?マンガ (3) 2005 講談社 水木しげる大先生の本を読むといつも心が豊かになります。 戦前、戦中、戦後と、先生が生き抜いてきたのは、 世界を観察し表現するために生かされているようです。 見えない世界を感じると幸せを感じ…

河童の三平

『河童の三平』水木しげる 1988 筑摩書房 独りの昼寝後、起きて孤独感に襲われるような、あの世を少し垣間見たような裏さみしさのある作品です。 死神との出会いで三平は死を意識して生きていくようになります。 そこから、昨日とは違う世界、自分を発見しま…

虚人たち

『虚人たち』筒井康隆 1998 中央公論社 気が狂いそうなくらいおもしろい。 小説家が小説を構想し書く行為を、その小説の主人公・登場人物という立場から描く、というからくりが徐々にわかり始めていくうちに、どんどん薄ら寒くなっていきます。 私という存在…

限りなく透明に近いブルー

『限りなく透明に近いブルー』村上龍 1976 講談社 清々しい読後。 たけだけしさがなく、繊細な作品。

荻窪風土記

『荻窪風土記』井伏鱒二 1987 新潮社 新婚当時、阿佐ケ谷に住んでいたので阿佐ケ谷に思い入れがあります。 『荻窪風土記』の阿佐ケ谷版みたいなものを創作してみたいです。 井伏鱒二氏を巡る、当時の文豪たちとの交流が描かれておりおもしろいです。 章の題…

エディプスの恋人

『エディプスの恋人』筒井 康隆 1981 新潮社 残酷なくらいせつない。 死にさえも救いがない。

インザ・ミソスープ

『インザ・ミソスープ』村上龍 読売新聞社 フランク超怖えぇ~。 しかし彼は残酷な神のような日本の世直し屋なのでした。 ぼーっと生きてるとフランクに殺されるぞ!

阿佐ケ谷物語 第4話

●信夫の事故 ある晩、信夫は帰宅しなかった。 チカの運転するボンネットにでかでかとうんこと書かれたフェラーリに轢かれて死んだ。 その日1日、ドイツ鉄道が1分の遅れもなかったことを洋子は知らない。 ●信夫の事故、一部始終 お、あんなところでアベックが…

阿佐ケ谷物語 第2話

●ためいきの行方 最近、洋子はPodcastにハマっている。 洋子は昼食後、阿佐ヶ谷中の主婦のお気に入りスポットである高野、ユータカラヤ等パール商店街での買い物を終え家に帰ると、冷蔵ものを冷蔵庫にしまってから、白いmacを立ち上げ、iTunesを開いてからPo…

阿佐ケ谷物語 第1話

●出会い 幸子の楽しみは野菜や生鮮食品スーパーのユータカラヤと野菜専門スーパー高野かで食品を最安値で買う事だった。一度の買い物でそのニ店舗を2、3回は往復する。幸子の記憶力は鶏並みであったし、あからさまにメモを取っている人がいないから幸子も…

トリアー

写真上:本日、我が家から見た風景 写真中:3月末、サマータイム直後の旧市街 写真左:同じ頃、カール・マルクス通りでカール・マルクスを発見 ドイツはトリアーというモーゼルワインの産地の片田舎に住み始めてから1年半になります。 ドイツ語はほとんどし…

初ブログ

写真は本日、夜9時、雨上がり。家のベランダからの眺めです。 上の写真で、うっすら右にも虹があります。 夫の留学についてドイツはトリアーという片田舎に住んで1年半になる、 mixiとi-tune中毒の引きこもり主婦です。 膠原病で現在リンデロンというステロ…