2007-06-30 虚人たち 本レビュー #その他文学 『虚人たち』筒井康隆 1998 中央公論社 気が狂いそうなくらいおもしろい。 小説家が小説を構想し書く行為を、その小説の主人公・登場人物という立場から描く、というからくりが徐々にわかり始めていくうちに、どんどん薄ら寒くなっていきます。 私という存在も、他者から見れば何の価値もなかったりするのだろうなあ、と思い。