もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

病気川柳 その4

病と 老いには 抗えぬ

イン・ザ・プール

『イン・ザ・プール』奥田英朗 文春文庫 色白でデブの精神科医、伊良部一郎のキャラがとってもおもしろーい。 人間、好き勝手に生きるのが一番だ。 『イン・ザ・プール』の他にもう2作品、伊良部シリーズがあるのでぜひ読みたいです。 でも『イン・ザ・プー…

犬身

『犬身』松浦理恵子 ついに犬になってしまった。 性、種を越えた愛の物語。 犬の飼い主、梓が痛々しい。 家族の呪縛は恐ろしいが、 殺さないと家族から解放されないのであろうか。

海と毒薬

『海と毒薬』遠藤周作 言わずと知れた戦中の九州の医大による米兵の捕虜の人体実験の小説化。 この事件の背景を戦中、戦後の時代背景によってつづる。 一線を越える、越えない、 逮捕される、されない、 狂気の有無、 良心の有無、 神の有無。 全ては同じと…

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』北尾トロ 文春文庫 裁判の傍聴マニアを初め、 世の中、本当にいろいろな人がいます。 裁判に人生があったのか。

病気川柳 その3

体温が 37℃越えると 活字読めません

地球どこでも不思議旅

『地球どこでも不思議旅』椎名誠 集英社文庫 メキシコと四国の讃岐うどんをめぐる旅がとてもおもしろかったです。 案内人の力量かもしれませんが、かなり濃密な旅になっていました。 それにしてもメキシコの人々はプロレスと闘牛をとても楽しんでいるようで…

フランドルの冬

『フランドルの冬』加賀乙彦 フランスはど田舎のフランドルの精神病院でのやるせない精神科医たちの日常。 ほとんど病気寸前とまで言えるかれらにひそむ狂気をとてつもない描写力でえぐる。 誰しも狂気をはらんでいるものだなあと思いました。

ドイツ人がびっくり

日本では正月に必ず毎年数人老人が、もちを喉につまらせて死ぬ、 とドイツ人の友人に言ったところ、かなりカルチャーショックを受けていました。

火の見やぐらの女

私は火の見やぐらに夫と離別してから住んでいる。 街を魔が襲うとき、私は鐘をならす。 私にできることは鐘をならすことだけである。 私に他にできることは何もないし、したいこともない。そんな風だから夫に捨てられたのだろう。 この街は私が高校まで育っ…

さすがドイツ その5

先日テレビを見ていたら日本各地の料理を現地に行って紹介していました。 「日本人は満腹になるまで食べるのではなく満足するまで食べる」と並んだ小鉢などへのナレーションがありました。 ドイツ人、 まんぷくになるまで食べる。 質より量。 これ本当です。

新人類

私の家の裏山を下ると底なし沼があった。 祖母に手を引かれ散歩したときには必ず、あそこは底なし沼だから絶対に近寄ってはいけないよ、と言われた。 小学校も3年生になると私は一人で裏山で遊ぶようになる。4歳年下の弟も勝手に僕の後ろを時たままとわり…