もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

河童の三平

河童の三平水木しげる 1988 筑摩書房

独りの昼寝後、起きて孤独感に襲われるような、あの世を少し垣間見たような裏さみしさのある作品です。

死神との出会いで三平は死を意識して生きていくようになります。
そこから、昨日とは違う世界、自分を発見します。
死を恐れるというより、死を受け入れて生きています。
死は遠いような近いような身近にあるような。
この人間だけの人間界だけでなくいろいろな世界、動物、妖怪、超人たちとも自然に交流しています。

死を意識して初めて、より広い世界を認識してゆきます。

読むと自然と落ち着きます。