もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

映画『グロリアの憂鬱』

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映画『グロリアの憂鬱』1984
監督:ペドロ・アルモドバル

スペインってこうなの?
道道場のシャワールームでセクシーな男が手招き!
うひょー。

また、スペインでも横柄な夫はでーんとテーブルに座り妻がワイン注いだり食事運ばせたりするんだと驚く。

もー家庭はすっちゃか、めっちゃか。良く言うとにぎやか。
主婦のグロリアは一日中、ヒステリックにわめき、薬を飲み、掃除をしている。
長男は売人やっていて次男は次男でまた世慣れていて挙句の果てに・・・。
私の実家みたい(売人はいない)。
もっと早くにこの映画観ときたかったな。

そして、貧乏。息子の歯医者代もない。
世界の貧乏度、政治の悪口が今と変わらない。
庶民の生活は未来永劫こうなんだろうな。もっと悪くなるか。

おばあちゃんがかわいいんだ。ちょっと毒舌で。
毎日テーブルで趣味にいそしんでいる。
孫ととかげ見つけて飼ったり。

息子たちもおばあちゃんには優しい。

隣の部屋の女性は性を生業としていて毎日にぎやか。

インテリアやファッションもかわいい。

同じマンションの子で母から虐待ってくらい抑圧される子がいるのだけど、
さらっと描かれていて。

ヒステリックで、貧乏で、セクハラ、横柄な夫、ペドフィリアを彷彿とさせるシーンもありどうしようもない毎日だけど、悲観的に深刻にならず皆逞しく生きている様がポップに描かれている。

大好きな映画だ。

でもこの日常もある日突然終わる。うるさい奴らもいなくなると寂しいものだ。