もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

映画『ブーメランファミリー』

イメージ 1

『ブーメランファミリー』
最もおもしろい映画の1本!
そこかしこの笑いが散りばめられている。

いい年してジャイアンのような兄。稲中読んでた!この兄弟にもまれれば妹も強くなるしその娘も気が強い。妹は兄の腹を上から蹴り落とす。
いい年した兄と弟は中学生の姪っ子からピザを取ったり、小遣い取ろうとしたり、
本当に大人げない最低の兄弟。
弟は最近は冴えないニートの大卒役が板についてきたパク・ヘイル。
最低に学歴は関係ないのだ。

3分の1は皆で食事をするシーン。ずーっと食べてる。家族は食事を共にするのが大事。
本当にいい映画は食事のシーンがいい。食事シーンが飾りではなくリアリティがある。

口を開けばののしり合い。まるで我が家の実家のよう。
この映画を先に観ていれば許せたような気がする。
毎日きまずい食事だった。

そして飽きれてスマホをいじりながら食事をする姪っ子。
姪っ子のふてぶてしい顔がとってもいい。

そして黙々と食事の世話をする母。
兄弟がここまで好き勝手にしてるのは、
父が不在だからだろうか。

孫が豚肉が飽きたと言えば、牛を買ってくる甲斐甲斐しい祖母。

名シーンは、みんなで海にぎゅうぎゅう詰めの車に乗って、妹の彼に運転させてドライブに行くシーン。
刺身屋での家族同士の罵倒シーンかな。
日本語訳では兄が「家族会議」だと言っていたが(笑)
ああ、こりゃ、大変な事になると思ったら案の定、飛び火して地獄絵図。
それをしり目に母は静かに焼酎をすする母。
帰りの車の気まずさ、笑い出す母。いいシーンだ。

あげくの果てのマスターベーション事件!!
もう、だめ兄貴!
しかしこのシーンは伏線になっている。

そして、この遊びの時間も徐々に終わりに近づこうとする。
それでも母は肉のない食事を用意し続ける。

ラスト、妹の本当の父親と弟がインスタントラーメンを二人で作るシーンがある。
いい、義父だなあと思う。おそらく、弟の本当の父は食事の支度など一度も手伝った事はないのではないか、と想像する。