2013-01-26 息もできない 映画レビュー #映画レビュー キム・ギドクの『鰐』のもっとリアル版。 韓国映画で描かれる底辺の世界って本当にリアル。 家族や人の関係って連鎖してて、その中に自分も否応なく食い込まれているという事実に直面させてくれる映画でした。連鎖していることへの憎しみから逃れるために怒りをぶちまける主人公は女子高校生と交流することで人間らしさを取り戻します。 あんな家庭環境じゃ強くならざるを得ない女子高生もチンピラにもひるむことなく「ちょっとあんた!」と言う気の強さがクールでかっこよかった。 ラストはこうだろうなと予想はつきましたが、やはりほろっときてしまいました。 でもそれで憎しみが浄化されたかのようでした。