もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

タオ・コード

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タオ・コード―老子の暗号が語り出す 性の五次元領域から迸る秘密の力 (5次元文庫) [文庫]
著者:千賀 一生

おもしろかったです。
以前、読んだ仙人に会った話にも似た不思議な話。

穏やかな世界観なのですが、どうしたら穏やかになれるか漠然としたことしか書いてなくて残念でした。

性の幸福感で宇宙と一体になろうという発想はわかる気がします。

現代人はそこまで行けないでしょうね。性の向こう側、行ってみたい。

そういう発想はごく自然なものだったのでしょうね。

古代の宗教がすーっと容易に想像できる本でした。

カルトなセックス教団も原点は同じだったんだろうな。それはもうセックスが目的になってしまっているので、宗教として破綻してるけど。


やっぱり老子のタオは陰陽の世界。
古代は共通して宇宙を陰陽、二元論で解釈していますね。

この本で一番興味深かったのは、ヨガの起源である。
この本にヨガに似ているヤーマが出てくる。
ヨガはアーリア人がつくったものではなく、インドの先住民のドラビダ人は行っていたものだという。
ドラビダ人はシュメール文明に起源があり、インダス文明を築き、その消滅後、子孫は東へ移動したのだという。
ヤーマはアーリア人の影響を受ける以前のヨガに近いものであり、その起源はシュメールに遡るという。

私はずっとヨガはアーリア人が自身のために使うもの、また土着の人がアーリア人に対向するための生活の知恵くらいにしか思っていなかったのですが、そんな浅はかなものではなかった。

さらに、ヨガほど体系づけられてはいないにしても、これに類似した身体文化は、西アジアから東アジアにわたる地域の先住民族の間に広くみられるもので、それらの民族の多くに共通なのは、彼らの言語が名詞の下に助詞を伴う、日本語と同じ性質であるという。

これは驚き。

ヤーマやりたいな。