もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

ゴルゴ13第94巻 アンコールの微笑

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『ゴルゴ13第94巻 アンコールの微笑』1991年作品。

アンコールワットの保護活動をする考古学者の父と未発掘の文化財を発見しさえすればいいとする息子との対立。
西洋考古学、西欧人の第三世界文化遺産に対する搾取を主題にしている。父と子の確執が絡む事で重厚な作品になっている。
フランシスコ・ピサロによるマヤ文明の征服、大英博物館のコレクション、パリのコンコード広場のオベリスク。(中略)(保護や調査は)常套句。そう言って、君たち西欧人は研究という名ですべての文明に自分たちの刻印を押していくのだ。」
「例えば数年前のモルジブの古代遺跡の発見は、ヘリエルダールという学者が発見した事になっているが、現地人は数世紀も前からその存在を知っていた」
「ええ、そしてそれを世紀の発見に仕立てあげて、それこそ、宗教に使われていた素朴な祭壇まで根こそぎ自国に移送した」