もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

ノーナレ「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」

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今から12年前の騒動を私は知らなかったが、
番組を見ていると、万波医師への糾弾が相当に激しかったようだ。

それを取材した週刊誌記者の水野氏は
「いろんな意見を言い合って、それを判断するのが読者だったり国民だと思う」と
言っていたが、「センセーショナルな記事じゃないと売れない」とも言っていて、
煽っていたのは水野氏をはじめとするマスコミだったと思う。

病気腎移植を批判していた移植学会幹部(当時)相川氏は生体腎移植は緊急で本来ならば
亡くなった方からの移植が本筋の移植であるという立場。
しかし、亡くなった方からの移植は数が未だに増えていない。
脳死、死体からの腎移植はアジアの中でも後進の韓国や台湾から大きく後れを取っている。そこは考えていかなくてはならない。」

当時、病気腎移植を批判していた元日本移植学会幹部の大島医師は
「当時、対応を間違えから、移植の発展が遅れた。ドナーをどうやって増やすかは万波医師と同じ考えなのに、この十数年、議論にすらならなかった。」

当時、万波医師を追跡調査した病理学者、難波氏。
「世界の常識は日本の非常識。当時世界では修復腎移植は抵抗なく行われていた。
日本人の欠点かもしれないが、ワーッと一斉の方向に走り出したら途中で止まって考えることができない。この問題だけじゃない。異論、反論に素直に耳を傾けるという態度が我々の社会には欠けているのではないか」

と、この問題の奥深さを物語っていた。まさに日本の闇だろう。
議論をせず、議論の方法を学ぶ機会もなく、
意見の相違は自分への存在否定と考える。
そしてことなかれ主義の横行が物事を発展する事を拒む。
そして、異論の隙間を与えないマスコミの報道。

かといって、お上の鶴の一声でルールが決まるのも私はまっぴらごめんだ。

この臭いものに蓋という悪しき島国根性を殲滅せねば反省も発展もないだろう。

番組ホームページ
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92257/2257017/index.html