ＮＯ

映画レビュー『NO』2012年　チリ・アメリカ・メキシコ合作
ドキュメンタリータッチで当時のＣＭに合わせた画像が独特でとてもいいのだ。予告編はかなりあか抜けてる。ＣＭ合戦最高。
ピノチェトの映像、まさに将軍様。子供が泣きながら将軍様のために歌う。独裁者はどこも同じ事させるね。
ピノチェト政権にＮＯを突きつけるのをＣＭディレクターの視点で描かれているのが面白かった。人の心を動かすのは悲しみや恐怖ではなく喜び。
しかし妻には逃げられ、脅され、最後のデモ行進では武力で弾圧される。この弾圧風景なんて高江と同じだな～、同じ独裁政権だな～と思いながら観た。

ＮＯの歌が最高

輝く指輪じゃない
夢の王子でもない
鋭い剣じゃない
魔法なんかじゃない

違う　こんなのは嫌　（ののの　のべぐすたの～♪）
これは欲しくない　　 （のーきえろの～♪　）
こんなのは嫌
これは欲しくない

毎日いや
あの冷たい笑顔
偉人伝にもげんなり
エセ文化にぐったり

もうこんなのは嫌
もう見たくない
こんなのは嫌
もう欲しくない

小細工は通じない
顔がうさん臭い
心は動かされない

むなしくやるせない
いなくて構わない
彼は永遠じゃない
もううんざりだわ
あんな人　大嫌い