もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

ソハの地下水道

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映画レビュー『ソハの地下水道

こういう映画は義務感で観ている。いつからだろう、こういう映画を過去の教訓としてではなく、こういう時代に近づいてるんだと思うようになったのは・・・。自分と違う風習の者への差別はどこから来るものなのだろう。付き合ってみれば同じ人間なのにね。そして今度はいつ自分の命がいつ失われるやもしれない存在になる。
ソハはそれを実感する。金づるだと思っていたユダヤ人を地下水道に匿うも、いつしか心の底から心配する存在に。地下水道の暗さ、汚さ、臭さも伝わってくるし、抑えきれない性欲なども描かれているが、不思議と排泄シーンは出てこない。ラスト、歓喜の音楽が一切流れないのが全てを物語っているように感じた。

最後にソハのその後の説明があり、それに対し「人間は神を罰してまで人間を罰したがる」とのコメントが出る。せつない。