もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

BS世界のドキュメンタリー選「カリスマ医師の隠された真実 最終話」

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ディレクター「私は一連の出来事はマッキャリーニ一人による個人の事では済まされない事に気づいた。先端医療の研究の現場で人の命が天秤にかけられいた」

事件が浮き彫りになってもなお、カロリンスカ研究所は何事もなかったかのように相変わらずマッキャリーニの研究を支援していた。

カロリンスカ研究所の所長へのインタビューも所長は一連の事件に他人事のように話し、まるで誠意のかけらもない対応で、何より半笑いだ。こういう人間が得ていて半笑いなのは万国共通だ。マッキャリーニの研究を支援していたのに、「我々は了解していない、研究所に雇われた個人が雇用範囲内で手術に参加しただけだ」としらを切る。

ついにディレクターによるマッキャリーニとの直接対決、一対一のインタビュー!

しかし、恐らく、ディレクターや観ている我々が期待する真実は引き出せなかった。
彼は自分を正当化し、意図して人体実験を行った事は認めず、謝罪も反省もなかった。

この番組がきっかけとなり事件は明るみになり、カロリンスカ大学と研究所には非常に大きな圧力がかかり、最初のうちは責任を否定していたものの、所長、理事全員、カロリンスカ研究所のノーベル会議の事務局長らも辞任する事となり、研究チームも解散された。
海外でも10件の捜査が始まり、スェーデンの警察はマッキャリーニを過失致死傷の疑いで捜査を続けている。

これぞジャーナリズム。この放送がなかったら未だに世界のどこかでこの愚かな手術が成されていたのかもしれない。

何回か流れたが、マッキャリーニが人工気管を使ってシャボン玉をする動画が彼や彼らの性質をよく表している。まるでおもちゃで遊んでいるようだ。彼らにとって人工気管の移植手術はおもちゃで遊ぶ事と大差ないのかもしれない。しかも名声と大金を得られる。

番組の最期にディレクターは「最大の疑問はカロリンスカ研究所のような権威がこの研究を擁護し続けたのはなぜか。私は悩み続けている。外科医にとって名声は人の命より価値あるものでしょうか。」と締めくくる。

【最終話:真相はどこに?】これまでマキャリーニを擁護してきたカロリンスカ研究所の医師たちも、「彼は十分に研究が進んでいない段階であるにもかかわらず移植手術を強行したのではないか?」と、その成果に疑問を呈し始めた。「治療に関する質問はしない」という条件で撮影を許可していたマキャリーニも、ついにディレクターによる一対一のインタビューを承諾する。いったい何が真実なのか。火花を散らす対決の行方は?