死者の書 近藤ようこ
【上・下巻レビュー】中将姫伝説。
浮世離れして幻想的な物語でした。消え入るような近藤ようこの描く姫君が二上山に吸い込まれてしまいそうでこちらも心もとない気持ちになると同時に自然と神聖な思いにかられました。神に身を捧ぐ乙女たちはあちらでどのように過ごされているのでしょうか。慈しみたい作品でした。
浮世離れして幻想的な物語でした。消え入るような近藤ようこの描く姫君が二上山に吸い込まれてしまいそうでこちらも心もとない気持ちになると同時に自然と神聖な思いにかられました。神に身を捧ぐ乙女たちはあちらでどのように過ごされているのでしょうか。慈しみたい作品でした。
2015年に読んでからずっと當麻寺に行って見たかったのですが、
ようやくこの夏行って来れました。
奈良国立博物館で綴織當麻曼荼羅が修理完成記念で展示されたので行って来ました。
『糸のみほとけ―国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏―』
それでもロマンを感じました。
展示数も138点と多く、刺繍に込めた祈りの数々に圧倒されました。
展示数も138点と多く、刺繍に込めた祈りの数々に圧倒されました。
映画『ブラジルから来た少年』
『ブラジルから来た少年』
原題は少年が複数形なのが肝。ナチ残党物は大好物。たまに不思議なシーンがあって地味に怖い。ちらちらと足を見せる未亡人、電話口で邪魔するパペットのけたたましい笑い声。94人というのも足して13だからかな。
原題は少年が複数形なのが肝。ナチ残党物は大好物。たまに不思議なシーンがあって地味に怖い。ちらちらと足を見せる未亡人、電話口で邪魔するパペットのけたたましい笑い声。94人というのも足して13だからかな。
映画『ブルーサンダー』
子供の頃から大好きだった映画『ブルーサンダー』先日テレビでまた観ました。こんなに深みのある映画だったんだ。2年後に東京オリンピックを控えた今だからこそみるべき映画です。
この映画はロス五輪に向けてテロ対策として警備、監視強化として兵器のヘリを警察に導入しようとする。その導入に向けて当局が胸糞悪い事件を起こすという陰謀もの。
五輪を利用した監視社会。いつの時代も五輪を利用する輩はいるものだ。
戦闘ヘリのパフォーマンスで、テロリストを排除するためには、民間人に多少の(これが多少でもないのだが)犠牲が出ても構わないという姿勢に、この映画の意図が表れている。「ここからはパイロットにアドリブで対処してもらいましょう」と司会が言うと、マルコム・マクダウェルがバンバン敵味方見境なしに殺すから、爆笑した。
この映画はロス五輪に向けてテロ対策として警備、監視強化として兵器のヘリを警察に導入しようとする。その導入に向けて当局が胸糞悪い事件を起こすという陰謀もの。
五輪を利用した監視社会。いつの時代も五輪を利用する輩はいるものだ。
戦闘ヘリのパフォーマンスで、テロリストを排除するためには、民間人に多少の(これが多少でもないのだが)犠牲が出ても構わないという姿勢に、この映画の意図が表れている。「ここからはパイロットにアドリブで対処してもらいましょう」と司会が言うと、マルコム・マクダウェルがバンバン敵味方見境なしに殺すから、爆笑した。