オットーくん２ 第３話『ブラックオットーくん』

オットーくん２　第３話『ブラックオットーくん』

オットーくんの作った抹茶ババロアを食べながら
七並べに興じるチカさんと夫の三人。

「誰？　ハートの６を止めてる人～」とぶちキレ気味のチカさん。
「ああ、もうパンクやあ」と残ったカードをしぶしぶ置くチカさん。
「ぐははは、ハートの６はわしが持っとったん邪気～」
と、オットーくんがばりばりと黒い皮を破り白いブラックオットーくんが出て来ました。
「わしゃブラックオットーくん邪気～」
「な、なに？？　はっ、大事な柳宗理のティーカップが黒い～」
「そや、わしが黒く染めてオットーくんに化けているのも気づかねえで、
　このバカ夫婦め」
「本物のオットーくんはどこ？」泣き顔のチカさん。
「オットー君が天使なのは悪魔のわしがいるからや」
「けっ、こんなmixi日記、またコメントゼロだよ！」
「けっ、とっととそんなマイミク、解消しちゃえよ」
「おまえを◯○にしてやろーか」※◯○には常識を疑う固有名詞を入れてみよう。
「何？　彼女から突然別れを告げられ困惑しております。３０歳会社員？
　ばーか、この鈍感、愚鈍め！　そんなおまえにはとっくの昔からうんざりだったんだよ！それに気づかねえで！　すぐすねる察してもらいたい症候群のバカ女ともおまえは合わねえよ、別れられてよかったじゃねえか！」
「１０年後にはドイツなんてねえよ！」
「ドイツ大好きってよくもまあ、いけしゃあしゃあと言えるよね！」
「自己紹介文で”かなり痛い人です”って書くヤツとは知人にすらなりたくないね」
「青山に住んでいようが千葉県に住んでいようがトリアーに住んでいようが、だめ人間はだめ人間なんだよっ」

ブラックオットーくんは悪口が大好物。このあと、散々毒を吐いてどこかへ行ってしまった。

さてさてどこに行ったのか我らが愛しのオットーくん。
そして突如現れたブラックオットーくん。
その後、ブラックオットーくんがどこへ行ったか
それは誰にもわからない。


ババロア：生クリーム、牛乳、卵黄、砂糖をゼラチンで冷やし固めたもの。
　　　　　季節の果物や果汁、コーヒー、チョコレートなどを入れてさまざま
　　　　　なバリエーションが楽しめる。

抹茶ババロア：紀の善の抹茶ババロアは甘ったるくなく適度な苦みがあり最高においしいです。