阿佐ケ谷物語 第3話
●つきぬためいき
なんか生きている感じがしない。
買い物は楽しい。
洋子の日常は調理、食事、買い物、テレビ、インターネット、You tube、ポッドキャスト、mixi、その繰り返しだ。
たまにチカや幸子とランチやお茶をしたり買い物に行く。
でも心の底からくつろげる間柄でもない。たまたま暇な人間が近くにいるだけの話しだ。
自分がからっぽなような気がする。生きた証しにmixi日記などを書くけれど我ながらつまらない。人様に見せるような代物ではないと自覚しているのだが書かずにはいられない。
ある日、mixiで奇妙な足あとを見つけた。EXZYなど4つのランダムなアルファベットが並んだmixiネーム、その人のページに行くと、写真はなく、マイミクも1人か0人。
これは誰かの影武者のような気がする、と思い、洋子はちょっとした好奇心から自分もアドレスを変え、もう一人の自分に招待状を送り、分身を作ってみた。
昼間から酒をあおりながらmixiを開く。
この分身で遊んでみよう。普段書けないことなど思いっきり、こいつで書いてみようと思った。
こいつでいろいろな人の日記を読んでみる。
世の中、バカばっかりだ、と思わずにはいられない。
たまに本当の自分の日記にもコメントを書いてみる。
これがまたおもしろい。
夕食の仕度をする際、洋子はビールを飲む様になった。
料理は嫌いな方ではなかったが飲酒をすることにより、より楽しくなった。
洋子は酒をあおりながらmixiを開き遊んでいた。
けっ、世の中バカばっかりだなあ、といいながら洋子の分身でコメントや日記を毒舌な文章で書き出した。
それは次第に暴走して行った。
信夫は帰宅した際、すでに洋子がビールを飲んでいることに関して何も思わなかった。
洋子は朝起きると昨夜の事を後悔する。あんなこと書かなきゃよかったと。
昼食時にもビールを飲む様になった。
次第に夜の洋子のビールを飲む時間が早くなっていった。
5時、4時、3時。
昼食時のビールの量も1本から2本に増えた。
歯を磨いて落ち着くと、すでにそわそわし、夕食時のビールを楽しみにするようになった。
そうなると昼から夜まで飲み続けることになることは時間の問題だった。
昼間から酒をあおりながらmixiを開く。
ビールをいくら買っても間に合わない。無料配達のカクヤスにない品物は午前中に買いに出かける。
中杉通りの青々しさが洋子の冷え冷えとした心にまともに突き刺さる。
洋子31歳、今日もビールを買いに商店街に行く。
洋子のためいきは尽きない。
なんか生きている感じがしない。
買い物は楽しい。
洋子の日常は調理、食事、買い物、テレビ、インターネット、You tube、ポッドキャスト、mixi、その繰り返しだ。
たまにチカや幸子とランチやお茶をしたり買い物に行く。
でも心の底からくつろげる間柄でもない。たまたま暇な人間が近くにいるだけの話しだ。
自分がからっぽなような気がする。生きた証しにmixi日記などを書くけれど我ながらつまらない。人様に見せるような代物ではないと自覚しているのだが書かずにはいられない。
ある日、mixiで奇妙な足あとを見つけた。EXZYなど4つのランダムなアルファベットが並んだmixiネーム、その人のページに行くと、写真はなく、マイミクも1人か0人。
これは誰かの影武者のような気がする、と思い、洋子はちょっとした好奇心から自分もアドレスを変え、もう一人の自分に招待状を送り、分身を作ってみた。
昼間から酒をあおりながらmixiを開く。
この分身で遊んでみよう。普段書けないことなど思いっきり、こいつで書いてみようと思った。
こいつでいろいろな人の日記を読んでみる。
世の中、バカばっかりだ、と思わずにはいられない。
たまに本当の自分の日記にもコメントを書いてみる。
これがまたおもしろい。
夕食の仕度をする際、洋子はビールを飲む様になった。
料理は嫌いな方ではなかったが飲酒をすることにより、より楽しくなった。
洋子は酒をあおりながらmixiを開き遊んでいた。
けっ、世の中バカばっかりだなあ、といいながら洋子の分身でコメントや日記を毒舌な文章で書き出した。
それは次第に暴走して行った。
信夫は帰宅した際、すでに洋子がビールを飲んでいることに関して何も思わなかった。
洋子は朝起きると昨夜の事を後悔する。あんなこと書かなきゃよかったと。
昼食時にもビールを飲む様になった。
次第に夜の洋子のビールを飲む時間が早くなっていった。
5時、4時、3時。
昼食時のビールの量も1本から2本に増えた。
歯を磨いて落ち着くと、すでにそわそわし、夕食時のビールを楽しみにするようになった。
そうなると昼から夜まで飲み続けることになることは時間の問題だった。
昼間から酒をあおりながらmixiを開く。
ビールをいくら買っても間に合わない。無料配達のカクヤスにない品物は午前中に買いに出かける。
中杉通りの青々しさが洋子の冷え冷えとした心にまともに突き刺さる。
洋子31歳、今日もビールを買いに商店街に行く。
洋子のためいきは尽きない。