モーゼルの底から その3
私には何かやりたいことがあったかなあと思い返す。
こんな風になるために生きて来たのではなかったはずだ。
こんなにいやな人間ではなかったはずだ。
そりゃあ、多少、人を小馬鹿にしたことはあったが、
こう、あからさまに嫌われることをするような人間ではなかったはずだ。
幼稚園の私。
小学生の私。
中学生の私。
高校生の私。
彼らが今の私を見たらとても悲しむだろう。
私も彼らが悲しんだらとても悲しい。
病気になった体ではなく、ゆがんでしまった心をとても悲しむだろう。
彼らはそういう人間だったと思う。
だから、私は他人に成り代わり他人のどうしようもないmixiに辛辣なコメントをしない。
そのうち私は、おそらく薬の副作用からくるじんましんで苦しめられるようになった。顔が荒れひりひりしてかゆくて痛い。その当時私はもうそのことしか考えられなかった。
空気が澄んだ12月の青い空さえも憎たらしかった。
つづく
こんな風になるために生きて来たのではなかったはずだ。
こんなにいやな人間ではなかったはずだ。
そりゃあ、多少、人を小馬鹿にしたことはあったが、
こう、あからさまに嫌われることをするような人間ではなかったはずだ。
幼稚園の私。
小学生の私。
中学生の私。
高校生の私。
彼らが今の私を見たらとても悲しむだろう。
私も彼らが悲しんだらとても悲しい。
病気になった体ではなく、ゆがんでしまった心をとても悲しむだろう。
彼らはそういう人間だったと思う。
だから、私は他人に成り代わり他人のどうしようもないmixiに辛辣なコメントをしない。
そのうち私は、おそらく薬の副作用からくるじんましんで苦しめられるようになった。顔が荒れひりひりしてかゆくて痛い。その当時私はもうそのことしか考えられなかった。
空気が澄んだ12月の青い空さえも憎たらしかった。
つづく