もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

セルピコ

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セルピコ』(原題: Serpico)
監督:シドニー・ルメット  1973 米伊
主演:アル・パチーノ

ニューヨーク市警に根強くはびこっている腐敗や汚職に、たった1人で挑戦した“セルピコ"の実話に基づいた苦難の物語。

米映画やドラマの中で「セルピコきどりか?」という台詞になるくらい有名な作品です。一人で悪に立ち向かおうとする警官や刑事に使います。それがセルピコです。セルピコをまだかわいさの残るアル・パチーノが好演しています。

ストーリーももちろんおもしろいのですが、それもセルピコの人柄があってこそのストーリーになっています。

警官なのに、聡明で教養があり、東洋の芸術にも造詣が深く、視野も広くて、しかも夜間大学にも通っています。今、ここで、警官なのに、と書きましたが、彼にはそんな偏見もありません。非常に魅力的な人物で愛嬌もあるので、美女たちからモテるし、職場の人からは憎まれています。大学で研究室にでも残ったほうがいいようなキャラクターです。

セルピコがヒッピー系のパーティに行った時、セルピコ以外のほとんどが理想とは違う職業に就いていることに「なんで彼らは本来の職業に就いていないんだい?」と驚いていました。ぐさっと来ました。セルピコは理想を現実にする信念の人です。でもこういう人って劣等感ある人から憎まれちゃうんですよね。わかってるよ、自分がだめなのは自分で!って。

アル・パチーノのかわいさはもちろん、彼のコスプレと彼の愛すべき動物たちも見所です。彼の状況が悪くなればなるほど、それらも過剰になっていく様がコントみたいにおもしろかったです。
あんなでっかい犬が家の中をうろうろしてたら幸せだな。