バーディ

『バーディ』

ベトナム帰還兵物であり、青春物。そしてベトナム戦争批判。

マシュー・モディーンとニコラス・ケイジがたまらなく愛おしい。

眩しい青春の回想シーンが絶妙に入って来て泣けてくる。

2人の置かれた環境が丁寧に描かれていて、より一層説得力を増す。
貧しい移民街。鳥息子に無理解な母親。さかなくんの母親とは違うなあ～。
環境も影響があるんだろうな。

海を見た事がなかったバーディとか切な過ぎる。

バーディみたいな繊細な子はちと荒っぽいアルと一緒じゃないと魂がどっか行っちゃう。それはアルもそう。ベトナムに行かざるを得なかったバーディが不憫過ぎる。そりゃ鳥になるわ。

米軍病院はベトナムに行かされてトラウマを負って呆けた兵士でいっぱいだ。
看護師（兵）「徴兵制のせいさ」
看護師（兵）「戦闘のストレスでイカレる。壁にクソを塗る」
アル自身もPTSDに苛まれる。

アル「他の戦争なら英雄なのに 最低だ。ジョン・ウェイン気取りで銃を撃ちまくってた。まんまと政府に騙された」

アル「そいつ（バーディ）は俺の人生の一部だ」
アル「戦争でもびびったが、今の方がこわい。口を聞いてくれ」口を聞かないバーディに対し。