もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

サーミの血

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サーミの血』
強烈な差別故、サーミを否定し、故郷と名前を捨てたサーミ人の少女。仲間からしたら彼女は許し難い身勝手な裏切り者だが、クリスティーナと名前を変えた少女は全てを断ち切って生きる事を決めた。自分で道を切り開くには痛みが伴う。妹の葬儀に頑なに出席しようとしないのも、顔向けできないと思ったからだろう。息子や孫がとてもいい人で、母子の関係性の良さが伺える。ラップランドラップ人のラップは辺境という意味で侮蔑語なのですね。未だに環境を破壊する野蛮人とヒソヒソ言われ差別があるようだ。スウェーデン先住民族同化政策をするが、サーミの脳は文明に適応できないと言う。でもスウェーデンでの生活への憧れ。どこまでも逃れられないサーミの血。傷つけられた耳はサーミの誇りの証。特に金髪碧眼の8頭身の美少女たちの中にあり一人見よう見まねで惨めに体操させられるシーンはたまらなかった。ラスト、ようやく姉は妹に許しを請い姉妹の魂が昇華する。