教団X 中村文則
世界を知るヒントだらけの小説で
ずっと引き付けられっぱなしでした。
ずっと引き付けられっぱなしでした。
中村氏、すごいなあ。才能が怖い。
参考文献の多さたるやもの凄い。
参考文献の多さたるやもの凄い。
一番ハッとした台詞は
「特定の業界が今回の出来事を動かしているものでもない。つまりは複数、黒幕達がぼんやりいるということだ。様々な業界、国内外問わず様々なグループからの要求が重なり、その全員が何かしらの利益を得るために出来事は起こる。株価の動きも、背後にいる連中達の正体を知る上でヒントにはなる。彼らは国というシステムを使っているだけだ。国など存在しない。国など抽象的な意味以外ではもう今の時代本当は存在しないんだよ。ただ彼らが利用するためにその概念を使うだけだ。国民などどうにでもできる。右傾化させようと思えばあっさり右傾化できる。」
でした。
「特定の業界が今回の出来事を動かしているものでもない。つまりは複数、黒幕達がぼんやりいるということだ。様々な業界、国内外問わず様々なグループからの要求が重なり、その全員が何かしらの利益を得るために出来事は起こる。株価の動きも、背後にいる連中達の正体を知る上でヒントにはなる。彼らは国というシステムを使っているだけだ。国など存在しない。国など抽象的な意味以外ではもう今の時代本当は存在しないんだよ。ただ彼らが利用するためにその概念を使うだけだ。国民などどうにでもできる。右傾化させようと思えばあっさり右傾化できる。」
でした。
真犯人や実行犯が追及されない数々の未解決事件などもこのように起こっているのだろうなあとハッとしました。殺人の映像が残っているのにも関わらず、全く追及されない事案すらある冤罪も多い事だろう。
教祖の奇妙な話は繰り返し読みたい。