もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

モーゼルの底から その4

夫がシャワー中にヤツが来た。
いつか来ると思っていた。
だから私は疑問を投げかけて見ました。
「どうして私にこんなことするのさ、病気は治らないし、薬の副作用で今や、私の顔はアトピ子だし、今日の手の動きはことに悪い!! 何重にも苦しめやがって!」

ヤツ「カーカッカッカッカッカ(質問には答えず)貴様は食欲と性欲と自己顕示欲どれを満足させたい?」
私「なんなんだ、おまえは。なんて不遜なヤツなんだ。そして破廉恥かつ嫌な質問をするんだ、
どちらかといえば食欲を満足させたいかな?」

私「ぐはははは、素直に答えやがって。どっちにしろ貴様には金は入らん」
私「なんなんだ、おまえは! 悪魔より質が悪いわ!!」
と、私はカーっとなってそいつを絞め殺した。
私はやっと神を殺せたと安心した。

翌日も夫がシャワー中にヤツが来た。
「なんで? 昨日殺したのに」
ヤツ「ぐはははは」

私はまたヤツを殺した。

翌々日も夫がシャワー中にしょうこりもなくヤツは笑いながら来た。

神様は殺しても死なないのか・・・。
ひょっとしたら、私は神様より強いのかな?
や、神そのものなのかな?

と私はベランダから飛び降りた。

飛び降りた先はなぜかモーゼル川であった。

私はモーゼルに沈んだ。

すると水面が輝き私は浮かび上がった。

目覚めると再び私はベッドの上にいた。
まぶたを開こうとするがいつものようになかなか開かず、
体も起きることになかなか反応しない。

生まれかわり的な夢を見ても私はやはり私だった。

おわり