オットーくん３ 第２話『オットセイが IKEAにやってきた』

オットーくん３　第２話『オットセイが IKEAにやってきた』

ぷんぷん。こんな野蛮なオットセイ社会おかしいわ！
と、チカオットセイはオットセイのメス解放運動、一夫一妻制度実施運動に傾向してゆくのであった。
「自然の摂理に反している」
「このままで我々は満足している」
「メスに言論の自由はない」
「人間に毒されている」
「洋服なんか着ちゃって！」
「悪魔の手先！」
「ヒスだ、ヒス」と
チカオットセイはメスからもオスからも攻撃され村八分になった。
でもどうせ生態系ぐずぐずなんだから、負けて一匹でいるオスに１匹のメスをつけた方が断然合理的だわ、とチカオットセイはますます闘志を燃やすのであった。
そのうちに、戦いに破れ一人みじめに暮らしているオスオットセイや、メスの地位向上に同情したメスがチカオットセイの周りに集まるようになった。

初めはチカオットセイも一夫多妻制から一夫一妻制へ！　と声高に言っていたが、徐々に仲間が増えて行き、しかもメスがうざくなってきた。ここらが潮時と会費と称し金を取る様になった。その金でチカオットセイはオスのハーレムを作る様になった。
金ならあるがな、さ！IKEAに行くぞ！　とチカオットセイはオスをぞろぞろ連れてIKEAに通いつめる様になった。

そしてチカオットセイはIKEAの広告塔になった。

つづく