もいんもいん!

「もいん」とはもとは北ドイツのおはようという意味です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

映画『Tatsumi』

映画『Tatsumi』 ずっと観たかった辰巳ヨシヒコの映画をHuluで。正直紙芝居のような冒頭を観て、あー、終始この調子ではきついなあというテンポだったのですが、彼の代表作を中心とした本編からは、漫画、劇画が動く素朴なアニメーションの域を超えていき違…

映画『サニー 永遠の仲間たち』

映画レビュー『サニー 永遠の仲間たち』 日々の生活に追われる毎日だけど、いくつになっても自分らしく生きられる! と思える宝石のような作品でした。 良妻賢母のような若く美しく裕福なヒロインも高校時代は個性的。(あれがこんなになるんだ)貝とののし…

映画『万引き家族』

日曜、朝一番で観てきました。次の回も地方都市の映画館にはたくさんのお客さんが入っていました。 食べるシーンがとても多い。食事はみんなで食べる。しゃべっている俳優が画面の外にいる事もあり、わちゃわちゃしたリアルな生活感が伝わる。台詞もリアル。…

BS世界のドキュメンタリー選「カリスマ医師の隠された真実 最終話」

ディレクター「私は一連の出来事はマッキャリーニ一人による個人の事では済まされない事に気づいた。先端医療の研究の現場で人の命が天秤にかけられいた」 事件が浮き彫りになってもなお、カロリンスカ研究所は何事もなかったかのように相変わらずマッキャリ…

映画『アメリカン・ティーン』

映画『アメリカン・ティーン』2008年 本当なんだ、アメリカ学園ものの世界!! むずがゆく恥ずかしくなるのは自分の高校生活を顧みざるを得ないからか。 日米、どっちが地獄? 青春とはそういうもの? 日本の学校の方が支配が強く闇が深いか。 自分の中高校…

映画『眺めのいい部屋』

映画『眺めのいい部屋』 ジェームズ・アイボリー:監督 階級ラブコメ!こんなにおもしろいとは! あいつの事、別に好きじゃないしっ姫。 ジュリアン・サンズとルパート・グレウブスがおちゃめ。 お姉ちゃん大好きルパート・グレイブス扮する美男子弟もかわい…

映画『われらが背きし者』

映画『われらが背きし者』 妻に拒否されるシーンから始まる本作。この時点でつかみはばっちり。 本当にひょんな事からロシアンマフィアと関わりを持つしがない詩の教授。 ロンドンの教授も花形美貌の弁護士の妻からしたらしがない存在だ。 正義感だけは強い…

カリスマ医師の隠された真実 第2話:疑惑の影

カリスマ医師の隠された真実 第2話:疑惑の影 原題:The Experiments Every surgeon has his own graveyard 制作:SVT(スウェーデン 2016年) 『現実の事件や犯罪を掘り下げる北欧制作の3本シリーズ。革新的な治療法で世界の注目を集めた天才医師の手術を…

カリスマ医師の隠された真実 第1話:スター医師登場!

『BS世界のドキュメンタリー選▽カリスマ医師の隠された真実(1)スター医師登場』 原題:The Experiments Every surgeon has his own graveyard 制作:SVT(スウェーデン 2016年) ハンサムで才能があり、優秀で語学も堪能な天才カリスマ医師。医学界の革…

映画『プレデター2』

プレデターを完全な他者として描かれた1と違って、2はテーマが盛りだくさん。 麻薬組織間の抗争を俯瞰するプレデター。愚かな人間どもめ、とか思ってるのかなあ。 プレデターにはプレデターなりの狩りのルールがあり子供、女性は襲わない。食肉工場でプレデ…

BS世界のドキュメンタリー「反骨の外科医」

BS世界のドキュメンタリー「反骨の外科医」 官僚の役人のようなスェーデンの医療業界に嫌気をさし、エチオピア生まれの妻とともにエチオピアに渡った外科医エーリク。 エチオピアでは人口10万人に対し4人の医師しかいない。 エーリクは1日400人の患者…

映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』

映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』 アメリカ社会でのアーミッシュの立場がよくわかる映画。 追われるイングリッシュ(英国人ではなく英語話者)の刑事がアーミッシュの中での生活を通して互いに触れ合う。 子供の目線や登場人物の描き方も非常に素晴らしい…

英雄たちの選択「敗北!白村江の戦い なぜ巨大帝国に挑んだのか?」

英雄たちの選択「敗北!白村江の戦い なぜ巨大帝国に挑んだのか?」 当時、東アジア最大規模の羅城が福岡県にあった。 とても興味深かったです。 当時中央集権政府をもくろんでいた中大兄皇子、中臣鎌足は その足枷となる豪族たちを前線に送ったのだ。 だか…

漫画『ワタリ』白戸三平

漫画『ワタリ』白戸三平(1965~1967) それが何なのかわからぬ「死のおきて」に縛られ疑心暗鬼になる下忍たち。おきてに背いた者は仲間といえど殺さねばならない。 下忍を支配するために敵対する勢力を用意しておき、常に憎悪をそちらに向かわせる。もちろ…

映画『松川事件』

『松川事件』 ど直球。2か月かけてDVD鑑賞。いつなんどき、自分が容疑者にでっちあげられるとも限らないのは今もそう。だから苦痛でも観るべきなのだ。今の方がひどいんじゃないか。 冒頭、官房長官「これは計画的に仕組まれた。三鷹事件と思想が同じ」 映画…

「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」

ブリューゲルの次男の系統の栄華。質素で不遇な長男。映画になりそうな系譜。時折描かれるコンパスやバフォメットや変な山にあの時代の暗部が垣間見える。 (写真一番下:マイバウムでしょうか。) 2018年3月20日 ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 Brueg…

「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ近代動物画の冒険」

日曜美術館を観て気になっていた『木島櫻谷』展へ。動物がかわいかった~。鹿のおめめがキュート。さすが京都の動物園の年間パスポート(展示されてます。デザインも斬新)を持っていただけあるわ。ぼろくそに言っていた夏目漱石くそだなあ。当時のプライベ…

映画『レインメーカー』

『レインメーカー』 原題「The Rainmaker」 1997 アメリカ 監督:フランシス・フォード・コッポラ 原作:ジョン・グリシャム「原告側弁護人」 貧乏人に保険に入らせ、1回目の支払い請求は全員支払い拒否。ありそう。しかもアメリカは国民健康保険制度がない…

タクシードライバー

『タクシードライバー』マーティン・スコセッシ テレビでやっていたので再見。 トラビスが銃を人々に狙いを定めた瞬間、神の目線を持ち世界は自分の物だと思ったような描写がすごかった。銃乱射や無差別殺人など、理由なんかなくて自分の本当の凄さや存在を…

教団X 中村文則

ビッグバン、宇宙、宗教、脳、世界の認識、量子力学、素粒子、セックスカルト教団、公安、テロ、内戦、食糧危機、アフリカ、国際貢献、靖国、右傾化、これらが一つの壮大な物語に帰結していて圧倒されました。 世界を知るヒントだらけの小説で ずっと引き付…

BS世界のドキュメンタリー「透明人間になった私」

とてもおもしろく、とても怖かったです。仙人のような生活に憧れるけど、欲の塊の私にはとてもとても。 我々の生活はGAFA(総称してこういうんですね。google、amazon、facebook、apple)無しではもう成り立たない。(税金払ってますかー。) そして時代は『…

BS世界のドキュメンタリー▽City40~旧ソビエトの“秘密都市”を行く~

City40 ~旧ソビエトの“秘密都市”を行く~ 番組ホームページ http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160909 のどかなリゾートタウンを思わせるオジョルスクは実は幾重にも恐ろしいディストピア。核開発のための秘密都市。核からみ故、より…

『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』 宣伝が地味でもったいない!アート系探偵もの。人によって呼び方も国籍も印象も違うヴィヴィアン・マイヤー。写真を撮ってた事も知らなかった人も。共通するのは彼女が変人だって事。過去を語らず途方も無く孤独な彼女の…

イギリスのホテルのアメニティ

イギリスのホテルのアメニティ。絵が素敵。ドイツのトリアーのホテルにもTOKYOの香りのアメニティがありました。

相棒 元旦スペシャル 2018年1月1日

第10話「サクラ」2018年1月1日(月)よる9:00~11:15放送|ストーリー|相棒 season16|テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0010/ とても興味深い内容だった。権力の暴走。 脅しの手口は少し暗示するだけで抜群に効果がある。こうして人は追…

『七人の侍』

『七人の侍』黒澤明 設定最高。オープニングロールかっこいい。 一人だけ野伏せりから娘を守るために髪を切らせた農民が他の人から非難されるのが、満州のロシア兵への性接待強要を彷彿とさせ辛かった。 また、三船の農民のやる気のなさ、卑屈さを非難するの…

空弁

お風呂に浮かべてみました。 風呂底が黄色いのは、別府の明礬温泉の 湯の花でそうなってしまいました。

七草粥

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 昨日、呑みながら七草粥の下ごしらえをしたので、 かなり雑な出来になってしまいましたが、 今年は季節感を大切にしていきたいです。

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

わたしを離さないで カズオ イシグロ ヒロインの一人称が、 彼女が紛うことなき人間であることをまざまざと思い知らされる。 特殊な寄宿学校において、 先生や、たまに来るマダムの様子や彼らのちょっとした言動から 現状を推し量るしかない環境。 疑り深く…

『木橋』永山則夫

N少年、よく生きてたな、と思う。壮絶な貧しさと暴力と家出の少年時代、そのあげく・・・。 学ぶことの大切さがわからなかった少年がよくここまでの文学を作り上げたと思う。 ただそのきっかけは憎むべき重犯罪ゆえだが、 人間、機会を与えられればここまで…